健康住宅は、温湿度コントロールが決めて

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健康住宅は、「温度のバリアフリー」対策から

 

家族全員が快適で健康的な生活を送りたいと望む時、まず知識として知っていただきたいことが、「ヒートショック現象」というもの。

皆さん、この言葉は、ご存知でしょうか?

「ヒートショック現象」とは、いわゆる「温度差によって起こる症状」のこと。

冬場のお風呂場で、寒い浴室内や脱衣場と、熱い湯船の温度差により脳卒中を起こして溺死するというケースがそれ。

生命にも大きく関わり、一命を取りとめた際も、後遺症の問題が。

寝たきりの原因となる実に4割が、脳卒中と言われています。

また、夏場は都心のヒートアイランド現象から熱中症による死亡者数が近年増加。

そんな中、高齢者が屋外ではなく、室内で熱中症にかかり死亡するケースも発生し問題となっています。

実は、こういった温度差が原因によるものや、室内での転倒などを含む家庭内事故による年間死亡者数は、交通事故による死亡者数より多いのです。

「一番安全と思っている自宅の中に、実は危険が潜んでいた…」とは驚かれるのではないでしょうか。

その家庭内事故の中でも割合が高い原因が、ヒートショック現象ということです。

そこで、家を安全で快適に過ごせる「健康住宅」にするために必要なのが、「断熱」と「気密」。

外の温度に左右されずに、一年を通して快適な温度に保つ住環境を実現することで、部屋ごとの温度調整ではなく、家全体で温度の均一化を可能とします。

「脱衣場で服を脱いでも、ヒヤッとする寒さを感じない」

「風呂上がりも、体が冷えづらい」

「廊下や階段も寒さを感じず、トイレに行くのも億劫(おっくう)ではなくなる」

家全体の温度が均一になることでいつでもリラックスでき、室内でも自由に動くことができるため健康的。

当然、ヒートショック現象の危険性を回避。

「健康住宅」はリラックスした空間で睡眠もよくとれるため、睡眠障害によるストレスがなくなることも大きなメリットと言えます。


健康じゃない住宅は、結露が原因であるという事実


健康住宅_2.jpg「健康住宅」にするには、家全体の温度差をなくした後、さらに「湿度40〜60%」を保つようにすることが大切。

この湿度こそ、カビやダニ、細菌が発生しにくいと言われる環境。

まるで、高原にいるような爽やかさを保たせるようなイメージの環境です。

そして、この「湿度40〜60%」を保つためには、なによりも「結露」の防止が不可欠。

「結露」は、実は非常に怖いもので、「拭けば良い」というものではなく、室内のカビやダニ発生の原因となり、空気汚染を招くほど。

窓で結露した水滴が窓枠や、床に滴り落ち、カビが発生しそこにダニが発生します。

空気中には見えないダニの糞や死骸が浮遊し、その空気を吸い込むことで健康を害すのです。

窓のように目に見える結露は対策が取れますが、たちが悪いのは目には見えない壁の中で発生する結露(「壁体内結露」)。

見えない壁の中で結露が起こると材木が腐ってしまい、白アリが発生する原因にもなり、地震に対する強度をも落す原因ともなります。

つまり、結露は家にとっても、住む人にとっても、悪影響を及ぼす元凶であると言えるのです。

アレルギー症状を訴える子どもの多くは、結露による住環境の悪化が原因による場合が多いと言われているのです。


化学物質を極力使用せず、計画的に排気する


健康住宅_3.jpg近年、「シックハウス症候群」という言葉が世間を賑わせました。

「シックハウス症候群」とは、室内の仕上げ材や建材、塗料等に使われている化学物質によりアレルギーを引き起こしたりする化学物質過敏症のこと。

シックハウスが社会問題化したことを受け、2003年7月に施行された法改正により、建築物の内装材や下地材に使われる17品目でホルムアルデヒド、トルエン、キシレンといった物質濃度に基準値が設けられました。

また、機械換気設備の設置と適切な換気量の確保も義務化。

では、自然素材を使えばまったく問題ないかと言えばそうではありません。

自然塗料や、無垢の木材からでさえ、化学物質と同様の有害な物質を含んでいたり、使われ方によって化学反応を起こして有害な物質を放散するケースもあるからです。

問題は、施工時に素材の特性を知り適切な施工方法を取り、家が完成し引き渡し前に、化学物質が基準値内に収まっているかどうかを確認するということ。

そして、24時間清浄な空気環境を保てるように、必要な箇所から必要な量だけ汚れた空気を排気し、必要な箇所から必要な量だけ新鮮な空気を外部から取り入れる、設計知識と施工技術が必要。

さらに言えば、その換気が設計通り、機能しているか調査し確認する必要もあるのです。


健康住宅は、資産価値の高い住宅


「健康住宅」は、家も長持ちし、住む人も健康で長生きする、長寿命住宅。

言いかえると、そこで生活し、成長し、終の棲家になることもあれば、新しい命が誕生する家でもあります。

それは、次の世代に引き継がれていくべき住宅。

そこに住む人数も時代と共に変わっていくでしょう。

だからこそ、家族の成長に合わせて可変する空間がいいんです。

ただ、普遍であるべきなのはいつでも快適な温湿度でリラックスできる空間であること。

30年後も、50年後も、100年後も変わらず。

次の世代、その次の世代まで。

「健康住宅」のような長寿命住宅は、社会的に高い資産価値として認められますので、まったく違う家族がその家を買い取って住み継ぐこともあるでしょう。

私たち地域工務店も、世代を超えて資産価値である「健康住宅」を守り続けていきたいと思っています。


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